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主人公は失敗例としての自分 「Yの木」著者 辻原登さん (3/4ページ)

2015.9.20 13:30

「書いたら忘れてしまうタイプ」という、作家の辻原登(つじはら・のぼる)さん。常に前を見すえている=2015年9月1日(塩塚夢撮影)

「書いたら忘れてしまうタイプ」という、作家の辻原登(つじはら・のぼる)さん。常に前を見すえている=2015年9月1日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「Yの木」(辻原登著/文芸春秋、1300円+税、提供写真)

 「面白さ」が創作の核

 自身も商社などに勤めながら作品を発表し続けてきた。「私小説ではないけれど、自分の文学人生をフィクションにしてみたら面白いかな、と」

 “面白さ”こそが、創作の核だという。「僕は純文学やエンタメとか、ジャンルにはこだわっていません。どうしたら面白くなるか、それだけです。ストーリーの展開が面白いこともあるけれど、本当の面白さは、また違うと思っている。今回の作品でいえば、主人公がYの木を発見するところです。いつも通っているはずの道なのに、突然、運命的に気づき、死の想念にとりつかれる。道の角をふいと曲がった瞬間に新しいものが見えてくるような、そんな瞬間に満ち満ちているほどいい小説だと思う。そして、その瞬間はささやかであるべきだ」

 淡々とした筆致で、文学への愛と鎮魂を込めた表題作。かと思えば、短編「シンビン」では、ラグビー場で試合を観戦する2人の女の駆け引きを、スリリングに切り取る。「ラグビーでも野球でも、スポーツはみな遊びで観戦するものですから、書く方も遊び心がないとね」

「定年のない職業ですから。才能が枯渇したらそこで終わるまで」

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