40歳を目前にデビュー。以来、安定したペースで創作を続ける。「定年のない職業ですから。才能が枯渇したらそこで終わるまで」とさらり。その上で、「やりたい小説の3分の1も書けていない。頭も体も、しゃっきりしておかないと」と精気をみなぎらせた。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
■つじはら・のぼる 1945年、和歌山県生まれ。85年、『犬かけて』でデビュー。90年『村の名前』で芥川賞を受賞。その後も、99年『飛べ麒麟』で読売文学賞、2000年『遊動亭円木』で谷崎潤一郎賞、05年『枯葉の中の青い炎』で川端康成文学賞、06年『花はさくら木』で大佛次郎賞、10年『許されざる者』で毎日芸術賞、11年『闇の奥』で芸術選奨文部科学大臣賞、12年『韃靼の馬』で司馬遼太郎賞-を、それぞれ受賞。12年、紫綬褒章を受章。13年『冬の旅』で伊藤整文学賞を受賞した。
「Yの木」(辻原登著/文芸春秋、1300円+税)