試合終了間際に決勝トライを決めるカーン・ヘスケス(右)=2015年9月19日、英イーストサセックス州ブライトン(ロイター)【拡大】
リーチ主将は「FWは勝ちにいく気持ちだった」。プロップの稲垣(パナソニック)も「どう組めばいいか、明確になっていた。スクラムに懸けることに迷いはなかった」。意思統一した日本は、シンビン(一時退場)で1人少ない南アに重圧をかけて右に展開。あと一歩で阻まれると、磨き上げた速いテンポのパス回しで今度は左へ大きく振り、WTBヘスケスが左隅に飛び込んだ。右で阻まれた時、ラックから球を出して正確に反対へ振った日和佐(サントリー)のパス、そのパスを受け取り、ゴールポスト前に陣取るマフィ(NTTコミュニケーションズ)に素早く球を回した立川(クボタ)、ぎりぎりまで左へ走り込み、ヘスケスにラストパスをつないだマフィ、勝利のトライを決めたヘスケス。いずれも最高の舞台で見せた最高のプレーだった。
次は23日のスコットランド(10位)戦だ。疲労を取り、走り勝つ試合ができれば、勝機は十分ある。(SANKEI EXPRESS)
▽1次リーグB組
日本(1勝0敗0分) 34-32 南アフリカ(0勝1敗0分)
(世界ランク13位) (世界ランク3位)
T1G1P1 前半10-12 T2G1P0
T2G1P4 後半24-20 T2G2P2