東日本を襲った豪雨から24日で2週間を迎える。鬼怒川(きぬがわ)の堤防が決壊し、大きな被害を受けた茨城県常総市の「上三坂墓地」では、彼岸の中日の23日、地域の住民らが墓前に花を手向けた。両親の墓参りに訪れた常総市の会社員、堀越直美さん(45)は自宅が1メートル以上浸水したというが、「お墓が無事で良かった。両親に『家族は全員無事です。見守っていてくれてありがとう』と報告しました」と声を詰まらせた。
水害のたび計画見直し
墓地近くの土手では堤防の補修工事が行われていた。国土交通省などは決壊した鬼怒川などの堤防の本復旧に向けた原因究明を進めるが、全国的に毎年のように発生する水害のたび、堤防改修の整備計画見直しを迫られており、鬼怒川を含めて堤防強化は追いついていない状況だ。気象予報の精度向上や避難誘導の進め方などソフト対策が急務となっている。
国交省は2012年の九州北部豪雨を受け、全国で国が管理する河川の堤防(総延長約1万3400キロ)の緊急点検を実施。その結果、16%の約2200キロが強度や高さ不足などで優先的な対策が必要とされた。
改修は通常、平地で周辺人口が多く、被害が大きくなりやすい下流域から進める。鬼怒川では決壊地点より下流側の計約12キロ区間が優先対策箇所とされ、決壊地点は優先対策箇所ではなかった。