現役引退の記者会見をする西武の西口文也投手=2015年9月23日、埼玉県所沢市の球団事務所(共同)【拡大】
通算182勝を挙げている西武の西口文也投手(42)が23日、埼玉県所沢市の球団事務所で引退記者会見を行い、西武一筋の21年を「厳しい世界だったけど、投げる楽しさを味わわせてくれた」と穏やかな表情で振り返った。今後については未定という。
2013年からは未勝利に終わっていた。「1軍で活躍できなかった。夏過ぎから覚悟は決めていた」と決意の経緯を語った。
無安打無得点試合をあと一歩で逃したことが3度あり、特に九回まで完全試合ペースながら延長十回に安打を許した05年8月の楽天戦について「(チームが)サヨナラ勝ちして勝てたのがうれしかった」と、印象に残っている試合の一つに挙げた。
和歌山商高から立正大を経て1995年にドラフト3位で入団。97年には初の開幕投手を務めて15勝を挙げ、最多勝やパ・リーグの最優秀選手、沢村賞などに輝いた。通算成績は登板435試合で182勝118敗6セーブ、防御率3.73。最多勝は2度獲得。(SANKEI EXPRESS)