アカデミー賞の主演男優賞に2度も輝く米国の演技派スター、ショーン・ペンさん(55)が22日、米黒人俳優兼映画監督兼プロデューサーのリー・ダニエルズさん(55)が業界誌に語った内容が名誉毀損(きそん)に当たるとして、1000万ドル(約12億円)の損害賠償を求める訴訟を起こした。ダニエルズさんが、元妻への家庭内暴力(DV)で逮捕歴などがある黒人男優とペンさんを同列と見なし、この黒人俳優を人種差別の被害者として擁護したためだが、ペンさん自身、DVでの逮捕歴はないものの、若い頃は暴力的かつ過激な行動で逮捕・服役するなどゴシップ誌をにぎわした過去があり、問題を複雑化させている。
黒人監督が雑誌で発言
米芸能誌ピープルやアス(いずれも電子版)などによると、ダニエルズさんの問題発言は、米業界誌ハリウッド・リポーターが9月16日に掲載した人気テレビドラマ「Empire(エンパイア) 成功の代償」(米国では23日から第2シーズンがスタート)に関する長尺記事中に登場した。
米音楽業界の重鎮に成り上がる黒人ヒップホップ歌手とその一族を描くこのドラマで監督や共同脚本を務めるダニエルズさんは、ニューヨークのハーレムの黒人貧困層を活写した「プレシャス」(2009年)がアカデミー賞で監督賞など6部門で候補になるなど、いま最も注目される黒人クリエイターだ。