ブラジル代表のエースとして、グラウンド狭しと縦横の活躍を見せるネイマール。だが、資産管理は苦手で、お金にもルーズなようだ=2014年10月14日、シンガポール(AP)【拡大】
ブラジルのサンパウロ連邦裁判所は25日、サッカーブラジル代表のエースで主将のネイマール(23)が巨額の脱税をしたとして、1億8880万レアル(約57億2000万円)相当の財産を凍結したと発表した。ブラジル1部リーグの名門、サントスに所属していた2011年から13年までに、所得を少なく申告していた疑いが持たれている。ネイマールをめぐっては今年5月にも、13年6月に移籍したスペイン1部リーグの強豪、バルセロナとクラブ会長らが獲得費用を偽って脱税したとされ、スペインの司法当局に起訴されている。英雄の金に汚れた様には、ファンのため息が聞こえそうだ。
海外からの収入隠す
地元紙コレイオ・ブラジリエンセなどによると、会見した連邦裁のカルロス・ムータ判事は「ネイマールは2011年から3年間で、約6330万レアル(約19億2000万円)の脱税をしたと裁判所は認定した。主に海外から得た収入を正しく申告していなかったとみられる。申告漏れの責任は、ほとんど彼一人のみにある」と厳しい口調で語った。