秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】
【青信号で今週も】
8年を超えて続けてきた私のコラムも、今回が最後になります。季節ごとの健康の話題や、タイムリーな医学的な話題をわかりやすく解説することを目指してきました。振り返ると毎週月曜日、年50本近く、計800本近くに上るロングランコラムとなりました。
句会「あした」を率いていらっしゃった私の俳句の師匠であり、産経新聞社の記者でもあった宇咲冬男(うさき・ふゆお)先生があってこそ、始めることができたお仕事でした。ここに深謝の念を改めて記したいと思います。
桜の花の色は樹や枝の中で作られて花弁に送られること、おせち料理やぬか漬けなど和食に秘められた素晴らしさ、インフルエンザワクチンを卵ではなく人工培養細胞で効率よく作る方法やアジュバントの問題、人間の生理学や代謝学を通した食事や運動の方法など、できるだけ幅広い話題を書きつづってきたことを思い出します。
ある日曜日の朝、アイデアがわかないまま、とりあえず数キロ先のプールまで走っていった夏の日も、いい思い出です。ゆっくり泳ぎながら「体内のブドウ糖が枯渇した後、どうやってエネルギーは供給されるのだろう?」「筋肉はただ伸び縮みする臓器にすぎないのか」など、さまざまな疑問が浮かび、それらが一つずつコラムとなって結実していきました。