明治・大正のものも
ショップに並ぶ膨大な商品の多くは、1950年代から80年代の昭和に作られ、当時作って売れ残ったデッドストックがメーンだが、古いものでは明治や大正時代のものも。
いずれも手作業で作られたものがほとんどで、手にとってみるとゆがんでいたり、形がいびつだったりと、作り手の性格が垣間見えるのも面白い。
小さな箱の上に見本が一つだけ置かれている。箱の中には油紙で一つ一つ丁寧に包まれている金物。油紙の包みをほどけば、数十年ぶりに空気に触れ、息を吹き返したようだ。
第二次大戦後の1945年から52年までの占領下の日本で作られた「Occupied JAPAN(オキュパイド・ジャパン)」と刻印された錠前、玄関やガラス窓の鍵である捻錠(ねんじょう)、タンスの引き出しに使われる甲丸引手、開き戸のフランス取手など、大きさもさまざま。