「脇役俳優」の存在感
材質を見るだけで、おおよそ何年代に作られたものか分かるというから、金物の歴史やうんちくを聞くだけでも訪れてみる価値あり。また、今はほとんど需要が少なくなったマイナスねじはあらゆる大きさが取りそろえられ、文化財の建築物修復で活用されることも。
錠前や化粧ダンスの鍵は、ちょっとしたアクセサリーの代用に。また、取手や引手などは雰囲気のある部屋を作りたい、というDIYユーザーも多いそう。
建築や家具などでは、主役を際立たせる脇役俳優のような存在である金物だけれど、ときには主役に添えて、古き良き昭和文化に浸っているのも楽しい。(文:木村郁子/撮影:安元雄太/SANKEI EXPRESS)
■つむぎ商會 大阪市東住吉区今林2の12の17、土曜と日曜日のみ営業(午前11時から午後6時)。HP:tsumugisyokai.com/
※価格はすべて税抜きです。