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昭和の時代感まとうアンティーク金具 つむぎ商會 (3/4ページ)

2015.10.1 10:00

取手や引手の取り付け例として飾られる板=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)

取手や引手の取り付け例として飾られる板=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)【拡大】

  • 古いものでは大正時代に作られたドアノブ一式も。木製やガラス、真鍮、アルミなど(一式7000円から3万6000円)=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)
  • 棚に並べられた金物は、さびやくすみもそのまま。時代を経た雰囲気を感じることができる=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)
  • 引き出しなどに使われるフランス取手(200円から2500円)。多くは真鍮が使われ、アルミなども。材質や大きさも豊富=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)
  • 1950~60年代あたりに作られた日本の椅子。5年ほど前に一脚入ってそのデザイン性に一目ぼれした佐藤正勝さんがオリジナルで再現し受注制作する(2万4000円)=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)
  • ガラス戸などのロックである捻締(ねじしばり)。昭和時代の家屋によく使われていた=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)
  • 戦前戦後に製造されたガラスボトルは、清涼飲料水や医療用や香水瓶などさまざま=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)
  • 昭和に作られた金物の魅力を語る店主の佐藤正勝さん=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)
  • 整然と並ぶ金物は高度経済成長時の昭和から、古くは明治大正のものまで並ぶ=2015年9月16日、大阪市東住吉区(安元雄太撮影)

 そんな時代感をまとう金物は、1級建築士や設計士といった建築の専門家が求めてやってくることがほとんど、というのもうなずける。

 今にない味わい深さ

 もともと木工職人だった佐藤さんが金物に引かれたのは、イタリア旅行で出合ったのみの市。「興味がない人にはただのがらくたですが、古い金物は今の時代にはない味わい深さがあります。将来、自分が作る家具などに使いたい、と思って買い集めたのがきっかけでした」と振り返る。

 もちろん、金物だけではなく、今はプラスチックに取って代わった貝ボタンやアンティーク家具、蓄音機、サイダーや清涼飲料水などのガラスボトル、何だかよく分からないマスコット人形などもあり、手にとって眺めるだけでもワクワクする。

 「並んでいる多くの金物は生野や東大阪などで製作されました。昭和の町工場が盛んだった大阪の歴史が見てとれます」と佐藤さん。レトロ感あふれるパッケージデザインは、現在の目で見るとキッチュで斬新な印象を受ける。

「脇役俳優」の存在感

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