政府は9日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の大筋合意を受け、全閣僚で構成するTPP総合対策本部を設置し、初会合を開いた。農林水産省に設置した対策本部や、近く自民党が立ち上げる対策本部などとも連携し、TPPによる影響試算や対策案を検討する。TPPで打撃を受ける農業分野など総合的な政策大綱を年末にもまとめる方針だ。
これに先立ち、農林水産省はTPPが発効すれば、農林水産物834品目に課した関税のうち約半数が撤廃されると発表した。日本はTPP交渉でコメや麦などの農産物重要5分野で関税を守り通したが、その他の食品の多くは関税撤廃の対象となった。
果物では、ブドウの関税が協定発効後、即時撤廃される。オレンジは6~8年目、リンゴやパイナップルは11年目までに段階的に撤廃する。ミカン類の国内消費量の約1割を占める輸入オレンジは1個当たり60~70円程度で店頭に並んでいるが、数円安くなりそうだ。
肉類では焼き肉で人気がある牛タンやハラミの関税が発効時に半減し、牛タンは11年目、ハラミは13年目に撤廃となる。