対策費用は、日本が1993年に合意した関税貿易一般協定(ガット)の多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)での農業関連対策を検証した上で詰める。当時は約6兆円の総事業費を予算化したが、「それよりも少ないものになるだろう」(政府関係者)という。
≪値下げは限定的か 「輸出拡大」狙う声≫
TPPが発効すると、多くの食品の関税が次々と撤廃される。価格が下がるとの期待もあるが、値下げに慎重な業者の声もあり、効果は読み切れないのが実情だ。
大部分を輸入に頼り、「仙台名物」としても知られる牛タンは、現在12.8%の関税が初年度に6.4%に半減される。
仙台市青葉区で牛タン料理を提供する「杜の都五橋横丁 たんや善治郎 別館」の女将(おかみ)、大山文郁(ふみか)さん(29)は「値上がり傾向が続くなか、関税が下がるのはありがたい」と喜ぶ。
一方、ある牛タン専門店の担当者は「仕入れ価格は関税よりも為替相場などの影響の方が大きく、値下げに踏み切れるかどうか、何とも言えない」と慎重だ。