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記憶遺産に「シベリア抑留資料」「東寺百合文書」登録 政治利用許す「南京大虐殺文書」も (4/5ページ)

2015.10.11 07:30

中国国旗を手に南京大虐殺記念館を訪れた子供=2015年10月5日、中国・江蘇省南京市(共同)

中国国旗を手に南京大虐殺記念館を訪れた子供=2015年10月5日、中国・江蘇省南京市(共同)【拡大】

 IACの審査に先立ち、登録小委員会が申請案件を審査する。登録小委は申請内容が趣旨に沿ったものか、法的な問題点はないかなどについて非政府組織(NGO)に助言を求めることができる。

 共産圏育ちの局長

 明星(めいせい)大学の高橋史朗教授によると、中国が申請した「南京大虐殺文書」は「仮登録」、「慰安婦関連資料」は「保留」とする評価を、登録小委が今夏までにIACに勧告していた。

 IACの勧告を承認し、登録を最終的に決定したのはボコバ事務局長だ。日本政府関係者は「保留することもできたが、彼女の判断で登録が決まった」と指摘する。

 ボコバ氏はブルガリアの元外相。中国と良好な関係にあることは、国連関係者の間では有名だ。9月には北京での抗日戦争勝利記念行事にも出席した。

 9月の訪中時には、習近平国家主席夫人と会談し、中国がアフリカなどでの女子教育普及を積極的に支援していることに謝意を伝えた。国際機関の資金ぐりが厳しい状況で、中国は貴重な存在だ。次期国連事務総長の候補の一人でもある。国連安保理常任理事国の中国の支持が不可欠なことは言うまでもない。

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