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美濃和紙(上) 伝統の技 「元気な岐阜」への切り札 (1/4ページ)

2015.9.15 14:00

ユネスコ登録を契機に和紙で作られた商品の数が増え、あんどんやひな人形も登場=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)

ユネスコ登録を契機に和紙で作られた商品の数が増え、あんどんやひな人形も登場=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)【拡大】

  • 岐阜伝統の「水うちわ」は外国人向けのお土産としても人気が高い。骨組みは手作りの竹細工。手書きの絵柄でニスを丁寧に塗った製品は数万円の値がつく=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • 岐阜県内で繊維産業に関わる若手経営者らが開発した「岐阜シャツ」。岐阜ゆかりの武将、織田信長が着ていた「陣馬羽織」がモデルという=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • 「みの紙舞」では和紙を生地として縫製するウェディングドレスを作っている=2015年8月11日、岐阜県美濃市(藤沢志穂子撮影)
  • 「みの紙舞」では和紙糸を織った布でさまざまな衣料を試作している。実際にイベントで使われたはっぴ=2015年8月11日、岐阜県美濃市(藤沢志穂子撮影)
  • 「みの紙舞」では和紙糸を織った布でさまざまな衣料を試作している。実際にイベントで使われたはっぴ=2015年8月11日、岐阜県美濃市(藤沢志穂子撮影)
  • 和紙を使った造花もお土産物として人気=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • 長良川にほど近い格子戸の並ぶ町並み。かつては材木や和紙の問屋街で、店内をトロッコが走っていた名残もあり奥行きは深く、多くがカフェや土産物屋に改造されている=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • かつて紙が収蔵されていた蔵は、スギの皮が貼られ湿気を吸う役割を果たしていた=2015年8月10日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • JR岐阜駅前に立つ織田信長像=2015年8月11日、岐阜県岐阜市(藤沢志穂子撮影)
  • 街中では、手漉和紙技術のユネスコの無形文化遺産登録を祝う垂れ幕があちこちで掲げられている=2015年8月11日、岐阜県美濃市(藤沢志穂子撮影)
  • 岐阜県岐阜市、美濃市、関市
  • 【ハチイチサン】俳優の別所哲也さんがナビゲーターを務める朝の人気番組「J-WAVE_TOKYO_MORNING_RADIO」(月~木曜、午前6~9時)の中で、毎週火曜日午前6時30分から10分間、「東京カルチャー」と題して日刊タブロイド新聞「SANKEI_EXPRESS」(略称EX)がホットな情報を提供します。番組では、EXの今泉有美子記者=イラスト=が、別所さんと対話する形で、EXの紙面からえりすぐった最新のシネマやアート、ファッションなどの情報をお伝えしていきます。紙面には載っていないJ-WAVEだけの耳寄り情報や、現場を取材した記者ならではのウラ話などもお楽しみいただける予定です。ちょっとだけ早起きをして、誰よりも早く一週間のカルチャー情報をキャッチしてください。

 【Fashion Addict】

 鵜飼いで名高い岐阜の長良川、そのきれいな水を活用する「美濃和紙」から、さまざまなファッションが生まれている。1300年以上の歴史がある美濃和紙は昨年、本美濃紙の手漉和紙技術が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたことを契機に、産業振興の切り札とする新しい取り組みも進む。日本の高度経済成長期に「岐阜アパレル」で全国に知られた街、その伝統を絶やしたくない、という関係者の願いも見える。

 岐阜市のJR岐阜駅前には今も「繊維問屋街」が広がる。だが多くの店はシャッターを下ろしたままだ。「岐阜アパレル」は危機に直面している。

 岐阜の繊維産業は戦後、満州(現在の中国東北部)から引き揚げてきた人たちが岐阜駅周辺に出した古着市から始まった。次第に近隣から布を仕入れて、既製服を仕立てて売るようになった。だが近年は安価な中国製品に押されて衰退の一途をたどっている。アパレル販売のみならず、生地メーカーも厳しい競争を強いられる中、大手アパレルへの布の供給を事業の主体としている。その一つ、カワボウ繊維の川島政樹社長は「いまの仕事は順調。でもユネスコの登録をきっかけに、何とかもう一度、かつての元気を取り戻したいと考えた」と話す。

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