3年で巨人から戦力外通告
メジャーにきてから、立場が安泰だと思ったことはない。生き残りのための戦いの日々を過ごしてきたつもりだ。そんな私がリスペクトを抱く選手がいる。大阪体育大から巨人に入団した後輩の村田透(とおる)のことだ。
大学時代はエースとして全国制覇に貢献し、MVPも獲得。素晴らしい活躍で大学・社会人ドラフトの1位で巨人へ入った。だが、プロ野球ファンであっても、すぐに彼のことを思い出せる人は決して多くないはずだ。覚えていても、米国で現役を続けていると知っている人たちがどれだけいるか。
2010年のオフ。1軍での登板がないまま、3年で巨人から戦力外通告を受けた。12球団による合同トライアウトでも獲得に手を挙げる国内の球団はなかった。彼は海を渡った。インディアンスとはマイナー契約だった。メジャーをピラミッドの頂点としたときの下層に位置する1Aから「第2の野球人生」をスタートさせた。