この現状を変えるため、欧州市場向けの印傳を生み出そうとしている。欧州で評価される製品を生み出すことで、日本での印傳の位置づけを変えようとしているのである。牛革による製品が主体の欧州で、鹿革の製品を扱うのは、大きな挑戦でもある。
甲州の自然と武田信玄が育んだ印傳の伝統は、当代の担い手の思いを乗せて、変革の道を歩もうとしている。(「COS KYOTO」代表、コーディネーター 北林功/SANKEI EXPRESS)
■きたばやし・いさお 1979年、奈良県生まれ。日本各地の風土で培われた多様な素材や技術、人を組み合わせ、グローバルかつ持続的な「文化ビジネス」として成立するようコーディネートする「COS KYOTO」代表/コーディネーター。「TEDxKyoto」アドバイザー、「Design Week Kyoto」実行委員会事務局も務める。印傳の山本の製品サンプルは、COS KYOTOショールーム(京都市北区紫野上柏野町10の1)で展示中。HP:cos-kyoto.com