米ミネソタ州ブルーミントンにあるウォルター・パーマー氏のオフィス近くで「セシル」の絵を描き、“無言の抗議”をする人の姿も。無罪放免となったが、すんなり一件落着とはいかないようだ=2015年7月29日(AP)【拡大】
パーマー氏は今年7月、5万5000ドル(約654万円)を支払い、現地のベテランガイド、セオ・ブロンコスト被告が手ほどきをする狩猟ツアーに参加。特徴的な黒いたてがみを持つ「セシル」を、ワンゲ国立公園の外におびき寄せ、弓矢で仕留め、頭部を切り落としていた。
ブロンコスト被告ともう一人のガイドは「違法な狩猟を止められなかった」として訴追されたが、パーマー氏は「今回の狩猟は合法だと思っていた。セシルが有名なライオンだとは知らなかった」と釈明していた。
しかし、(1)セシルが有名なライオンだった(2)英オックスフォード大が研究の一環で追跡用の首輪を付けていた(3)仕留め方が卑劣で残虐だった-ことが判明するにつれ、世界中から非難の声が殺到。米ミネソタ州にあるパーマー氏の歯科医院前では、連日激しい抗議デモが続き、8月1日夜には、米ニューヨークの摩天楼・エンパイアステートビルにセシルの姿を映し出す抗議活動も起きた。
騒動に驚き、数週間にわたって雲隠れを続けたパーマー氏は、9月初めに病院に戻り、歯科医院を再開したが、地元紙に「妻と娘がネット上で脅迫されるなどひどい目に遭った」と苦しい心の内を吐露した。