カナダのバンクーバーで高級ワインを買い求める中国系市民。売り出し開始前から店先で列をなした約50人は大半が中国系で、中国本土の内外を問わず、華人富裕層の高級酒志向は顕著だ=3日(ロイター)【拡大】
フランスのコニャック業者団体BNICによると、ヘネシー、レミー・マルタンなど仏製コニャックの今年1~9月期の中国向け出荷量は、前年同期比で42%増加した。コニャックのフランスから中国への輸出量は、ボトル本数にして12年の2480万本をピークに落ち続け、14年はほぼ6割の1490万本になっていた。しかし、今年は9月までで1450万本に達し、年間では13年の水準のほぼ2000万本を超えることが確実視されている。さらにピーク越えも視野に入っている状況だ。
習氏による倹約令後、中国では販売業者が高い地位を象徴する酒として人気を集めていたコニャックの在庫の山を抱えたが、今では在庫もほぼ売り尽くされたという。
英国の飲料品アナリスト、トレバー・スターリング氏はWSJに「(この3年間で)中国のコニャックの消費者は大きく変化した。かつてホステスのいるバーで1本150ドル(約1万8000円)の高級酒を飲み、会社や役所の経費としてつけていた官僚らはもはや主要な消費者ではなくなり、自分の金で酒を飲む若い消費層が主役に躍り出た」と話す。こうした若年層は、官僚らが好んでいた高級酒よりはワンランク安い酒を主に消費しているが、数が多いため、今後、落ち込みを補填(ほてん)して余りある存在になるという。