テスラが公開した、「自動運転車」モデルSの走行実験。開発途上中であり、ドライバーはまだしっかりとハンドルを握って運転に責任を持つ必要があるのだが…=2015年10月14日、米カリフォルニア州パロアルト(ロイター)【拡大】
「これはおもちゃではない」
ロサンゼルスからニューヨークまで、テスラの自動運転車で4818キロを走破した実験の投稿も話題になっている。途中で充電している時間以外はノンストップで、しかも全走行ルート中、95%以上は運転席を空けたままで走り続け、57時間48分で走破した。平均時速は約83キロで、投稿者は「新システムの助けがなかったら、達成できなかった記録」と胸を張っている。
こうした状況を憂い、マサチューセッツ工科大のジョン・レナード教授(ロボット工学)は米紙ウォールストリート・ジャーナルに「これはおもちゃではない。自動運転中に動画を撮影して投稿する行為は、自身のみならず他人の生命も危険にさらしており、今すぐやめるべきだ」と話している。
そもそも、何もしないのが楽しいのなら、運転の楽しみとは何なのだろうか?(SANKEI EXPRESS)