11月3日、マレーシアの首都クアラルンプールで米国のアシュトン・カーター国防長官(左)と会談した中谷元(なかたに・げん)・防衛相=2015年(AP)【拡大】
カーター氏は3日、同じく会議に出席する中国の常万全国防相とも会談。米軍艦が南シナ海の人工島付近を航行した後、米中の閣僚による直接対話は初めて。中谷氏はカーター氏に、日本も中国との対話を進め、国際法に基づく海洋秩序を日米で連携して中国を説得していくと約束した。
宣言草案に言及なし
3日に始まったASEAN拡大国防相会議は、地域安全保障の強化には域外国の参加が不可欠として、ASEANが2010年に創設し、今回で3回目。災害救助や反テロなども話し合われるが、緊張が高まる南シナ海情勢が主要議題となる見通し。今回の議論は、18カ国の首脳が集まる11月の東アジアサミットへのたたき台となる。
会議は4日、共同宣言を採択するが、ロイター通信は米防衛当局高官の話として、中国は南シナ海を議題にしたくない意向だとの見方を伝えている。議長国のマレーシアがまとめた宣言の草案には、南シナ海への言及がない。
このため、日本は米国とともに宣言に南シナ海を盛り込むべきだと、マレーシアに要望。国際会議を舞台に、日米が連携した対中外交を展開している。(クアラルンプール 吉村英輝/SANKEI EXPRESS)