台湾の総統府は3日深夜(日本時間4日未明)、台湾の馬英九総統と中国の習近平国家主席(共産党総書記)が7日にシンガポールで会談すると発表した。中台首脳の会談は1949年の分断以来、初めてで、歴史的な会談となる。
台湾側は会談について「両岸(中台)の平和を強固にし、台湾海峡の現状を維持する」と目的を説明。共同声明の発表や協定の署名は行わないとしている。台湾側は、会談は7日午後にホテルで行い、双方がそれぞれ記者会見を開催。その後、「簡単な食事」をともにすると説明した。
中台双方は互いの統治権を認めておらず、これまで現職の首脳同士の会談は困難だった。中国側の張志軍台湾事務弁公室主任(閣僚級)は、会談は中台の「指導者」の身分で行うと明らかにした。双方が「総統」「主席」の肩書を避けた形だ。
台湾では来年1月の総統選で野党、民主進歩党が8年ぶりに政権を奪還する可能性が高まっている。馬総統としては、会談を自身の政治的遺産(レガシー)として示すとともに、与党の中国国民党だけが中台関係を安定させうるとアピールする狙いがあるとみられる。中国側も中台交流は「一つの中国」の原則に基づくと確認し、「台湾独立派」と見なす民進党を牽制(けんせい)する思惑がありそうだ。