9月2日に執り行われたチャールズ・ジョゼフ・グリニウィック警部補の葬儀。同僚警官は殉職した英雄を敬礼で見送ったが、その後の調べで地元どころか、全米をひっくり返す驚きの事実が次々と判明した=2015年、米イリノイ州フォックス・レイク(ロイター)【拡大】
《白人2人、黒人1人の3人組に犯罪の疑いあり。追跡捜査中》
警部補から“事件”を知らせる連絡が警察署にあったのは9月1日早朝だった。同僚の署員らが捜索すると、グリニウィック警部補の射殺体が見つかった。葬儀には約1000人が参列、「彼は地元のヒーローから、全米のヒーローになった」と、同僚や村民は殉職を悼んだ。
1万ドル着服、殺害計画も
ところが、地元警察が警部補の身辺調査を進めると、不審点が次々と浮上。約6500通の電子メールや通話内容、預金口座の取引記録などを分析すると、若手警察官を育成する村のプログラム資金を横領していたことが分かった。着服額は1万ドル以上にのぼり、自身の住宅ローン、スポーツジムの会費、アダルトサイトの支払いなどに充てていた。
さらに今年4月、村が財務監査を開始すると、公金横領の発覚を恐れた警部補は、女性責任者のアン・マリーンさんを脅迫。同時に何者かに「マリーンさん殺害を請け負うギャングを雇えないか」とメールを送信していた。ヒットマンが見つからなかったのか、逃げ切れないと思った警部補は、結局、自殺を選ぶ。