ドイツ・ウォルフスブルクのフォルクスワーゲン本社に出入りする従業員=2015年11月6日(共同)【拡大】
排ガス規制逃れ問題で揺れるドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)に、二酸化炭素(CO2)排出量をめぐる新たな不正が発覚しました。
Q どのような不正ですか
A 販売前の車の許可を当局から受ける際、実際よりもCO2排出量を少なく操作して、燃費が良くなるように見せかけていました。ただ、不正の具体的な方法は明らかになっていません。
Q 問題の車は何台あるのですか
A VWは最大約80万台と発表しています。ドイツのドブリント運輸相によると、このうち9万8000台がガソリン車です。VW「ポロ」やアウディ「A1」の排気量1400ccのガソリンエンジン搭載車が含まれているとの報道がありますが、日本に輸出された車があるかどうかは不明です。
Q 車の所有者への影響はありますか
A ドイツではCO2排出量が多い車は自動車税の額も高くなります。実際の排出量が多いことが分かれば税額が上がり、所有者がこれまでに納めた額では足りなくなる可能性があります。このため、ドイツ政府は不足分を車の所有者でなく、VWに負担させる法律を制定しようとしています。