ドイツ・ウォルフスブルクのフォルクスワーゲン本社に出入りする従業員=2015年11月6日(共同)【拡大】
≪日本での販売 10月は半減≫
日本自動車輸入組合が6日、発表した10月の外国メーカー車の輸入販売台数は、ドイツのVWが前年同月比48.0%減の2403台となった。排ガス規制逃れ問題によるイメージ悪化が響き、販売が半減した。
VWのディーゼル車で不正が発覚したのは9月中旬だった。国内ではディーゼル車を展開していないものの、9月は9.1%減に落ち込み、10月に減少幅が一気に拡大した格好だ。8月の販売は好調で、前年同月比16.4%増だった。
VWをめぐっては、CO2の排出量をめぐる新たな不正も判明した。対象車がガソリン車に拡大しており、ブランドイメージはさらに傷つく可能性もある。
VWは2000年以降、15年連続で年間販売の首位を維持していたが、トップの座を守るのは絶望的な状況だ。1~10月の累計では、ドイツのメルセデス・ベンツがVWに7000台以上の差をつけている。
10月のブランド別販売は、メルセデス・ベンツが4.0%減の4109台で首位。2位はドイツのBMWだった。VWは5年1カ月ぶりに月間販売で3位に転落した。(SANKEI EXPRESS)