県営名古屋空港を離陸し初飛行する「MRJ」。約1時間半のフライトを終え、無事着陸した=2015年11月11日午前、愛知県小牧市(代表撮影)【拡大】
国産初のジェット旅客機がついに大空を飛んだ。三菱航空機が開発を進めてきた「MRJ(三菱リージョナルジェット)」は11日午前、愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸し、約1時間半の初飛行に成功した。国産旅客機の初飛行は1962年8月のプロペラ機「YS11」以来、約半世紀ぶり。2008年3月の事業化決定から7年半、日本の技術力を結集し最先端の性能を実現した“日の丸ジェット”は実用化へ大きく前進した。欧米の“下請け”に甘んじてきた日本の航空機産業にとっても飛躍への転換点となる。
ファンタスティック
午前9時35分。白地に紺と赤のラインが入った機体がゆっくりと動き始め、徐々に加速し、滑走路の中ほどでふわりと浮き上がると、秋の青空の下、ぐんぐん高度を上げた。
高度約4500メートルまで上昇し着陸時のリスクを減らすために車輪は出したまま、時速280キロで太平洋上を飛行。上昇や下降、左右旋回など基本的な操舵性能を確認し、計画通りに試験飛行を終え、午前11時2分に無事着陸した。