県営名古屋空港を離陸し初飛行する「MRJ」。約1時間半のフライトを終え、無事着陸した=2015年11月11日午前、愛知県小牧市(代表撮影)【拡大】
この間、日本の航空機関連企業は米ボーイングとの共同開発という名の“下請け”に専念。再挑戦はほぼゼロからのスタートだった。MRJの部品点数は約100万点に上り、三菱航空機の幹部は「初めてのことで、部品メーカーとの意思疎通にも時間がかかった」と振り返る。
だが、部品が多いということはそれだけ産業の裾野が広く、中小企業も含め波及効果は大きい。航空機は極めて高い安全性と信頼性を求められるため、陰りが指摘される日本の「ものづくり技術」のさらなる高度化にもつながる。
世界販売へ政府支援
林幹雄経済産業相は11日、「日本の航空機産業の新たな時代の幕開け」とし、航空機産業が「日本の成長を支える原動力になる」との期待を示した。
ブラジルのエンブラエルやカナダのボンバルディアの2強が独占する小型機市場で後発のMRJが勝ち抜くには、販売網やアフターサービス体制の構築など課題は山積している。
菅義偉官房長官は11日の会見で「政府としてトップセールスなどを通じて支援したい」と語り、オールジャパンで“世界の翼”を目指す考えを強調した。(SANKEI EXPRESS)