古代の儀式にのっとって執り行われた結婚式で、特注の漢服に身を包んだ王叡舒さん(左)と潘浩源さん=2015年7月、中国・首都北京市(共同)【拡大】
【国際情勢分析】
中国の若者の間で「漢服」と呼ばれる漢民族の伝統衣装を再興させる運動が広がっている。結婚式や同好会で着用するケースが増加。高度経済成長を経験し物質的には恵まれた世代が、栄華を誇った漢民族としてのプライドを取り戻そうとしているようだ。
400年以上の伝統
「漢民族なら漢服を着ないといけないわ。旗袍(チーパオ、チャイナドレス)は満州族のものだから」
北京で7月中旬、古代の儀式にのっとって執り行われた結婚式。赤と黒を基調にしたあでやかな漢服に身を包んだ花嫁、王叡舒さん(24)は誇らしげに語った。
中国の伝統服といえば、清王朝を築いた少数民族、満州族の様式を基にしたチャイナドレスや、詰め襟の人民服が知られているが、若者が支持しているのは400年以上時代を遡(さかのぼ)った漢民族の衣装だ。和服の原型ともいわれ鮮やかな柄が多く、優雅な雰囲気が漂う。