日本勢トップの2位でゴールする吉田香織=2015年11月15日、埼玉県さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナ(共同)【拡大】
終盤まで体力を温存する作戦だった。想定よりも遅いペースで進み「ラッキーだった」と言う。31キロ手前で先頭集団から遅れたものの粘りを発揮し、終盤に順位を上げた。「最後まで頑張れた」と笑みを浮かべた。
埼玉・川越女高から実業団入りしたが、伸び悩んだ。3年前には大会後の検査で持久力を高めるエリスロポエチン(EPO)の陽性反応が出た。貧血治療の目的で医師に投与された薬物が原因だったが、大会出場を2年間禁じられた。復帰後は違反者のイメージを拭い去ろうとタイム短縮を目標とし、どん底の経験も「発奮材料になった」。
昨年10月から働く出版社の社員で結成したクラブチームに所属。午前中に練習してから出社する毎日だ。「実業団の枠を外れて、自分を目指して走ってくれるランナーが出てきたらうれしい」と目を輝かせた。(SANKEI EXPRESS)