早大戦で力投する亜大・花城直(はなしろ・ちょく)=2015年11月18日、東京都新宿区の神宮球場(共同)【拡大】
明治神宮野球大会最終日は18日、神宮球場で大学の部の決勝が行われ、亜大(東都大学)が延長十四回、2-1で早大(東京六大学)を下して2年ぶりの優勝を決めた。5度制覇は明大、駒大に並び最多で、東都勢は3連覇。早大は春秋のリーグと全日本大学選手権に続く4冠を逃した。
亜大は七回に重盗で追い付き、雨が強まった十四回は2死から暴投で決勝点を挙げた。投げては花城(はなしろ)ら4投手が踏ん張った。早大は先発の大竹が十四回途中まで力投したが、報われなかった。
マウンド上の花城が歓喜の輪に包まれた。亜大が延長十四回の熱戦を制し、秋の大学日本一に輝いた。好救援で胴上げ投手になった右腕は「この位置にいられてうれしい。一生懸命やったことが形になって良かった」と実感を込めた。
同点の延長十三回1死一、三塁から登板。四球で満塁とし、4番丸子には低めに落ちるスプリットを投じた。「絶体絶命なので後悔しない球を選んだ。作戦通り」と一ゴロ併殺で危機を脱した。