ショパン・コンクールで演奏するチョ・ソンジン=ポーランド・首都ワルシャワのフィルハーモニー。(C)Bartek_Sandowski/Fryderyk_Chopin_Institute【拡大】
日本人は、アメリカのカーチス音楽院在学中の小林愛実(あいみ、20)一人が本選に出場したものの、入賞はならなかった。日本は予備予選に25人、1次予選ではポーランドと中国の14人に次ぐ12人が参加している。日本人の成績が振るわないのは、今回だけでなく、ショパン・コンクールでは3回連続して日本人入賞者がいない。
音楽評論家の高久暁(たかく・さとる)氏は「これが日本のピアノ界の現状・実力。ファイナルに残れないと悲しいけれど、コンスタントにファイナリストが出て、たまに入賞すれば御の字」という。今回のコンクールでも、祖国を出て海外に移住したアジア系の活躍が目立った。高久氏は「日本人は島国の中で盛り上がるのが性に合う。異境での自己アピールが習慣化しているのと、内側で同質化しながら競争するのでは、ピアノ演奏の質もおのずと異なってくるだろう」と指摘する。
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ショパン・コンクールの本選では、ショパンが残したピアノ協奏曲2曲のうち、どちらかを演奏する。今回は10人のうち9人が第1番を選び、チョ・ソンジンも1番を弾いた。ピアノ協奏曲こそ、ピアニストを一番輝かせる作品だ。