カナダの通信会社の衛星を搭載し、打ち上げられる改良型H2Aロケット29号機=2015年11月24日午後3時50分、鹿児島県熊毛郡南種子町の種子島宇宙センター(共同)【拡大】
午後8時15分すぎ、衛星が無事に分離されると、宇宙センター内の記者室に待機していたJAXAや三菱重工業の関係者は一斉に拍手、互いに握手しながら「お疲れさまでした」と声を掛け合った。
発射は当初午後3時23分の予定だったが、センター周辺の海上警戒区域に船舶が進入したため、カウントダウンがいったん停止。27分後に再開した。
今回の改良に使われた技術は、2020年度打ち上げを目指して開発中の後継機、H3ロケットにも引き継がれる。(SANKEI EXPRESS)
■H2Aロケット 2001年に運用が始まった日本の大型主力ロケット。全長53メートル、直径4メートルの2段式で、液体水素と液体酸素を燃料に使う。政府の情報収集衛星や地球観測衛星、科学衛星などを打ち上げてきた。JAXAの前身の宇宙開発事業団と、三菱重工業が開発。JAXAは07年の13号機から打ち上げ事業を三菱重工に移管した。現在は後継機「H3」の開発中。国際競争力を高めるため打ち上げ費用をH2Aの半額にするのが目標で、20年の初号機打ち上げを目指す。