東京高裁での逆転無罪判決を受け、釈放される菊地直子元オウム真理教信者(中央)=2015年11月27日午後5時12分、東京都葛飾区小菅の東京拘置所(共同)【拡大】
高橋さんは平田被告と高橋克也被告の裁判員裁判を法廷で見守り、駆け足で進む審理に疑問を感じたという。夫が命を失った地下鉄事件で無期懲役の1審判決を受けた高橋克也被告の控訴審はこれから。1審の証拠に基づいて進む控訴審の行方を「どうなるのか心配」と案じる。
東京地裁で昨年5月から2カ月にわたり開かれた菊地元信者の裁判員裁判。東京都庁小包爆弾事件で爆薬原料を運んだとして殺人未遂幇助(ほうじょ)罪に問われた菊地元信者は「計画を知らなかった」と無罪を主張した。
「プロの判断」評価の声も
ところが、争点をめぐる証人の言い分は大きく食い違った。井上嘉浩(よしひろろ)死刑囚が「『警察に見つかれば終わりだ』と話していた」と関与を明言すれば、中川智正(ともまさ)死刑囚(53)は「人殺しの道具を作るとは思っていなかっただろう」と正反対の主張を展開。直接証拠がないまま、裁判員は被告の「認識」について難しい判断を迫られた。