独特の握りでパットを打つ片山晋呉(しんご)。17番でイーグルパットを沈める=2015年12月3日、東京都稲城市の東京よみうりCC(矢島康弘撮影)【拡大】
前夜、自宅のふすまを左手で閉めようとした際にぴんときた。「そのまま鏡の前に行ってみて、これだ、と」。右手は普通にパターを持ち、左手は一般的な握りと逆に手のひらを外向きに添える異例のスタイル。ぶっつけ本番だったが、速く難しいグリーンで「タッチが出やすかった」と1番から4メートル、4メートル、6メートルと沈めて3連続バーディー。パット数を26に抑えて30選手中、唯一のボギーなしで回った。
飛距離で優位に立てない身長171センチの体で勝利を積み重ねてこられたのは「大きい人と同じことをしても駄目」と、新たなことに取り組み続けてきたからだ。「(自分にとっては)変えない方が勇気がいるんだよ」と信念をのぞかせた。
世界ランキングは現在66位。年末に50位に入れば、来春のマスターズ・トーナメント出場権を獲得できる。「勝ってランクを上げたい。どうしてもあそこに行きたい」。2009年に4位に入った大舞台への強い思いを口にした。(SANKEI EXPRESS)