注目を集めたエンブレム問題。10月にはIOC(国際オリンピック委員会)のジョン・コーツ調整委員長(左から2人目)も来日して大会組織委の森喜朗(よしろう)会長(左端)らと進捗状況を確認した=2015年10月13日、東京都(共同)【拡大】
市内のほか、秋田県や京都府などからも応募があり切り絵作家ら5人が審査した。エンブレム案は事前公表が禁じられ、現在は非公表だが、市の担当者は「(応募のあった)238人全員の思いを集結させた作品になった」と語った。
生徒150が参加
東京都北区の私立聖学院中学高校では9月、中学1年の生徒約150人がエンブレムの制作に取り組んだ。いずれの作品も応募条件を満たさず、コンペ参加は見送ったが、大川功教諭(48)は「盗用騒動もあったが、生徒たちには体験を通して自分の視点を持ってほしかった」と語る。
著作権や知的財産権について考えるのが狙いで、授業中は何も見ずに作成したエンブレムでも、富士山や桜をモチーフにした作品が多く、生徒からは「似ているものがある」との感想が寄せられた。投票では、なぜその作品を選んだかを言葉で説明することにも挑戦し、審査の難しさも経験したという。
大川教諭は「開催年に生徒たちは高3となる。そのときに作品をもう一度手渡して、自分の歩みや、日本の歩みを振り返ってもらえたら」と述べた。(SANKEI EXPRESS)