8月12日、オリオールズ戦で日本人投手として2人目となるノーヒットノーランを達成した時の岩隈(いわくま)久志。ドジャーズでも活躍が期待される=2015年、米ワシントン州シアトル(USA_TODAY・ロイター=共同)【拡大】
米大リーグ、マリナーズからフリーエージェント(FA)となった岩隈(いわくま)久志投手(34)がドジャースと契約したと6日、CBSスポーツ(電子版)など複数の米メディアが伝えた。契約は3年4500万ドル(約54億円)前後とみられる。複数年契約を望んだ岩隈は、古巣マリナーズが提示した1年1580万ドル(約19億円)でのクオリファイングオファーを拒否。複数球団からオファーを受けていた。
岩隈はメジャー4年目の今季、4月に右広背筋を痛めて故障者リスト入りしたが、復帰後は8月にメジャー日本人投手2人目のノーヒットノーランを達成するなど、20試合で9勝5敗、防御率3.54の成績を残した。メジャー通算成績は47勝25敗、防御率3.17と安定した成績を残している。
7日(日本時間8日)に始まるウインターミーティングを待たずに岩隈の契約が急転直下でまとまった背景について、大リーグ評論家の福島良一(よしかず)氏は「FAでダイヤモンドバックスへの移籍が決まったグリンキーの存在が大きい」と指摘する。