11月のぽかぽか陽気が師走直前から真冬に一変した。寒風が吹き抜けると、この1年はどんな年だったのかと振り返る機会も増えてくる。
鎌倉は春から夏にかけて「映画」で盛り上がった。江戸時代に駆け込み寺だった東慶寺が舞台の『駆け込み女と駆け出し男』、現代の4姉妹を描く『海街diary』がヒットしたからだ。
とくに後者は、いまの鎌倉の何気ない風景があちらこちらに出てきて、現役鎌倉住民の心をすっと揺さぶっていく。
近所の青果店のおじさんも、そのまんま店の主役でちらっと出演していた。
単線の線路に無人駅。通勤でお世話になっている江ノ電和田塚駅(わだづかえき)も控えめに出てくる。鎌倉駅の次に停車し、海までは徒歩5分くらい。まさに海街の駅である。
映画では夜の場面で4姉妹の長女が一人、駅を降りる。こんな感じだろうか。無人駅だけに、夜はどこか寂しげで、人恋しさが募る。