2015年の最後に訪れた海は、パプアニューギニア・ニューブリテン島のラバウル。太平洋戦争時の激戦の地だ。
戦時中には、9万人余りもの日本軍が駐留し、日本国内以外では最大級の規模を誇った基地として、連合軍からは「ラバウル要塞」と呼ばれていた。
しかし、その要塞も度重なる空襲を受けて、ラバウルのある、かつて巨大な火山の火口だったカルデラ状の湾、シンプソン湾の海底には、今もなお、100隻近い日本軍の船舶や零戦などの戦闘機が沈んでいる。
この地は、ミクロネシアのトラック環礁同様に、そうした沈船などを求めて潜る「レックダイビング(沈船ダイビング)」の聖地としても有名だ。しかし、1994年には、ラバウル市街を挟むようにして、シンプソン湾の西と東にあるヴァルカン山とタブルブル山が同時に噴火。市街地を火山灰で覆い尽くし、廃虚にしてしまっただけでなく、シンプソン湾内に沈む多くの沈船をも覆い尽くし、潜れなくなってしまった場所もあると聞いた。