「青の洞窟」と言えば、イタリア南部・カプリ島が世界的にも有名だが、実は沖縄の恩納村にもあり、こちらは特にダイバーの間ではかなり有名な場所として知られる。夏の週末などには、スノーケラーやダイバーで芋洗い状態になることもあるほどの人気の観光スポットになっている。
しかし、今回紹介するのは、鳥取県浦富海岸にある菜種島(なたねじま、鳥取県岩美町田後)を貫くように開いた「青と碧(みどり)の洞窟」だ。洞窟への入り口から、スキューバダイビングでゆっくりと中へと進むと、目が慣れていないこともあり、しばらくは水中ライトがないと何も見えない暗闇が続く。
しかし、洞窟が三又に分岐する地点まで来て、そこから45度ほど左に向きを変えると、今入ってきた入り口と、その先にある、別の出口からの光が暗闇の中で異次元への出入り口のように光り輝く光景が目に飛び込んで来る。
不思議なのは、今通ってきた入り口の海の色は青く、そしてもう一方の出口は碧色を帯びた色をしていることだ。なぜこのような現象が起きるか。入ってきた口が外洋側、もう一方が内湾側にあるためと、至って単純明快な理由なのだが、これがこの洞窟の神秘性を増しているように感じる。