1996年から毎年通い続けている海がある。アメリカ合衆国フロリダ半島の東に点在する島国、バハマ。その西端、ビミニ諸島北の海域に、世界中のイルカファンを魅了する、超フレンドリーなイルカたちが生息している。
イルカの種類は「タイセイヨウマダライルカ」。ここでは、もう20年以上も前から、人と野生のイルカたちの海中での交流が行われている。日本でいうなら御蔵島(みくらじま)や小笠原のようなところで、イルカ好きなら知らない人はいないといっても過言ではない。死ぬまでに一度は訪れてみたいドルフィンスイミングフリークの聖地のような海だ。
イルカたちは、水深5~10メートルほどの白い砂地の海底が広がる「バハマバンク」と呼ばれる海域に生息している。私たちは、フロリダ半島東海岸のウエストパームビーチという町の港からクルーズ船に乗って、この海を訪れる。
イルカの群れを見つけると船をゆっくりと近づける。ときには、イルカたちの方から船の船尾にやってきて、「遊ぼうよ!」と言わんばかりにその場所を動かずに、私たちが海にエントリーするのを待っていることもある。