自分からすると、毎年バハマに住む幼なじみか、親戚(しんせき)たちに会いに来るような感覚だ。毎年、1カ月ほど、船上生活をしながら、この海域でイルカたちと泳ぎ、撮影を行っている。
息子たちをまだ生後間もない頃から、クルーズ船に乗せて、親子でイルカと一緒に泳ぐことは、子供が生まれる前からの私たち夫婦の夢の一つでもあった。
一度でも夢が叶えばと思っていたのだが、毎年とはいかないが、結局何度も息子たちを連れてこの海に戻ってきている。クルーズ船の中にある柱には、訪れた年に測った、息子たちの身長が刻まれている。
船上では、自由気ままに生活する。イルカが姿を見せるまでは、皆思い思いのスタイルで時間を潰し、イルカたちが姿を見せたら泳ぎたい人は泳ぎ、船上から皆がイルカと泳ぐのを見ていたい人は、船首に座り、のんびりとその様子を眺めたり、「あっち、あっち! あっちから来てるよ!」と泳いでる人にイルカがやってくる方向を教えたりしている。