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【Message from the Ocean】(13)ラバウル 戦火の痕跡 火山が埋める (4/5ページ)

2015.12.11 14:00

「ジョージズレック」と名付けられた日本の貨物船は、断崖絶壁の海中に垂直になって沈んでいた=2015年11月12日、パプアニューギニア・ラバウル(越智隆治さん撮影)

「ジョージズレック」と名付けられた日本の貨物船は、断崖絶壁の海中に垂直になって沈んでいた=2015年11月12日、パプアニューギニア・ラバウル(越智隆治さん撮影)【拡大】

  • 戦時中の痕跡が残るラバウルの海のリーフは、美しいソフトコーラルが群生している場所が多い=2015年11月9日、パプアニューギニア・ラバウル(越智隆治さん撮影)
  • スロープ状の砂泥池に横たわる零戦には、カラフルなスパインチークアネモネフィッシュが住んでいた=2015年11月11日、パプアニューギニア・ラバウル(越智隆治さん撮影)
  • 海で元気に遊ぶラバウルの子供たち=2015年11月11日、パプアニューギニア(越智隆治さん撮影)
  • 沈船の大きく口を開けた部分から内部へと進入していく=2015年11月11日、パプアニューギニア(越智隆治さん撮影)
  • 海の中だけでなく、ラバウルには陸地のいたるところに先の大戦の名残がある=2015年11月13日、パプアニューギニア(越智隆治さん撮影)
  • 海の底に眠る零戦。パイロットは無事に脱出できたのだろうか=2015年11月11日、パプアニューギニア・ラバウル(越智隆治さん撮影)
  • 火山観測所から、シンプソン湾とラバウル市街を眺める。中央の黒い山がいまだに活動を続けるタブルブル山=2015年11月13日、パプアニューギニア・ラバウル(越智隆治さん撮影)
  • パプアニューギニア・ラバウル
  • 海洋フォトジャーナリスト、越智隆治(おち・たかじ)さん=2013年1月14日(本人提供)

 その後、この貨物船は海中の急な傾斜を少しずつ沈降していき、今の状態に落ち着いた。外洋側に沈んでいて、透明度が高く、少し離れると船体の全容がはっきりと見える。

 零戦は、水深30メートルの火山灰が堆積したスロープ状の砂泥地に眠っていた。噴火した火山からは、少し離れたところにあるからか、埋もれることなく残っている。ここは、25年前に潜った記憶が一番残っているポイントだが、おそらくその当時とあまり変わっていないのではないかと感じた。

 はたして、この零戦のパイロットは、生きて脱出できたのだろうか。そう思うと同時に、無機質な残骸となった機体の中に宿る、生命を探して撮影した。しかし、見ようによっては、機体の腐蝕と海中の付着物が、人工物と天然物の混じり合った、アートを作り出しているようにも見えてしまう。

海洋フォトジャーナリスト 越智隆治略歴

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