女子SPで3位になった浅田真央(まお)の演技=2015年12月11日、スペイン・カタルーニャ自治州バルセロナ(共同)【拡大】
後半に落とし穴
演技を終えると、悔しさをぶつけるように両手をぱんとたたいた。NHK杯で失敗した冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を鮮やかに成功させ、2連続3回転ジャンプは回転不足となったものの何とか乗り切った。膨らんだ高得点への期待は一気にしぼみ、3位発進に甘んじた。
ルッツはスケートのエッジ(刃)を外側に倒して跳ばなければいけないが、浅田はフリップのように内側で跳ぶ癖がある。一時は演技から外したこともあったが、休養から復帰すると再び修正に取りかかった。「かなり改善されたが、試合になると意識してしまう」と佐藤コーチ。浅田も「まだ練習で確率が上がっていないので(ミスが)出てしまったのかな」とこぼした。
苦手なジャンプへの挑戦は、困難から逃げない浅田の姿勢を象徴する。「たくさんのファンが『お帰り』と声援を送ってくれた。失敗はマイナスに捉えない」。現役続行を決意した25歳のベテランには、どんな壁にも向き合う覚悟がある。(SANKEI EXPRESS)