新国立の再公募をめぐっては、大成建設と建築家の隈研吾(くま・けんご)氏らのグループと、竹中工務店と清水建設、大林組の3社が組んだ共同企業体(JV)と建築家の伊東豊雄氏らのグループの計2陣営が名乗りを上げている。
今回の2案は総事業費、工期、高さをはじめ、似通った内容になっており、キールアーチが特徴的だった旧計画のような近未来的なデザインとは異なり、木材をふんだんに取り入れるなど、歴史ある神宮外苑に溶け込みやすい外観となっている。
というのも、白紙撤回された旧計画の反省から、政府は競技団体やアスリート、インターネット上で国民の意見を集めた上で整備計画を策定。公募の際も細かな評価基準を設けた。このため、発注者の要求をすべて満たすスタジアムとなれば、提案が似通ってしまうのも当然といえる。
それでもJSCで新国立競技場設置本部長を務める池田貴城理事は「限られた期間で完成させなければならない中、要求水準をクリアする2つの案が出てきて、ほっとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。