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佐野作品を優遇 元局長ら審査不正 五輪旧エンブレム 外部調査チーム報告 (3/4ページ)

2015.12.19 08:30

旧エンブレムに関する調査報告を受け、記者の質問に答える大会組織委員会の森喜朗(よしろう)会長(左)と武藤敏郎事務総長=2015年12月18日、東京都港区(稲場咲姫撮影)

旧エンブレムに関する調査報告を受け、記者の質問に答える大会組織委員会の森喜朗(よしろう)会長(左)と武藤敏郎事務総長=2015年12月18日、東京都港区(稲場咲姫撮影)【拡大】

  • 旧エンブレムに関する調査で認定された事実=2015年12月18日公表。※肩書は当時
  • エンブレムをめぐる経過=2014年9月9日~2016年春

 投票は応募者名を伏せて行われたが、審査委員で組織委スタッフでもある高崎氏は事前にリストを入手し、8人の作品がどれかを把握。高崎氏がまず各作品に1票を置き、有利になるよう工作したが、終盤になっても2作品が通過ラインの2票に届かなかったため、永井氏に働きかけたという。

 結果主義にどっぷり

 「最高のエンブレムを送り出すため、小さな不公正を隠れて実行した」。調査チームが行った延べ27人計32時間に及ぶ聞き取りでは、こうした声が聞かれたといい、調査チームは「『結果第一主義』にどっぷり浸かった仕事の進め方があり、現代の組織委に全くそぐわない」と批判した。

 また、佐野氏の提出した原案に類似した商標が見つかった際、組織委は2度にわたりデザインを修正したが、手続きは槙氏らが審査委に報告しないまま実施しており、調査チームは「審査委の責任と権限を明確にしておらず、不適切」と指摘した。さらに応募時には入賞作品を8点選び、賞金10万円を贈るとしていたが、審査委では1位の作品を選ぶことに終始し、入選作を決める手続きすら全く行っていなかったといい、調査委は「応募者の労力に対する配慮を著しく欠き、不誠実というほかない」と批判した。

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