税収は景気回復に伴う法人税収や所得税収などの伸びで、バブル期の1991年度以来の高水準となる57兆6040億円を見込む。基礎的財政収支の赤字は約10兆8000億円と、9年ぶりの低水準となる。新規国債発行額は34兆4320億円と、2015年度当初予算から約2兆4000億円減らした。歳入に占める国債依存度は2.7ポイント減の35.6%と、08年度以来の水準に改善する。
≪「総活躍へ」 子育て・低所得者支援≫
政府が24日閣議決定した2016年度予算案は「1億総活躍社会」の実現に向け子育て世帯や低所得者の対策に重点が置かれた。予算の執行で、私たちの暮らしはどう変わるのか-。
幼稚園保育料手厚く
来年度予算の恩恵を強く受けそうなのが子育て世帯だ。家計の支援策がふんだんに盛り込まれたからだ。
祖父母が孫の面倒をみやすいよう3世代が一緒に住む家を建てるときに工事費を補助する仕組みが導入される。子だくさんの家庭向けの幼稚園保育料については、1人目の子供の年齢に関係なく、2人目は半額、3人目以降が無料となる。保育園についても同様の仕組みになる。