女性の地位向上をめぐっては、9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」にも「男女平等の達成」が盛り込まれた。日本でも安倍政権が「女性活躍推進」を掲げる。UNウィメンは開発目標が「変化を起こす絶好の機会になる」と指摘。「進取の精神を持つ全ての大学」にキャンペーンへの参加を呼び掛けている。
松尾学長は選出後、UNウィメンへ寄せたコメントで「男女平等は自由で活気ある学風作りには不可欠だ」と強調。「ここ名古屋で機会をつくり、幅広い変化を引き起こし、この地域の女性に惜しみない支援を与える」と意気込んだ。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪学内に学童保育…子育て支援、女性職員20%目指す≫
「UNウィメン」が男女平等に取り組む世界の10大学の一つに選んだ名古屋大は、女性教員の割合を2020年までに20%に増やすため、子育て世代が働きやすい環境づくりを進めている。09年に日本で初めて大学敷地内に常設の学童保育所を開設したのを手始めに支援の幅を学生や卒業生にまで拡大しようとしている。