名大男女共同参画室の束村博子室長は「女性が働きやすい環境は男性にとっても働きやすい。どちらも仕事や家族を大事にできたら、もっと良い社会になる」と指摘する。女性教員の比率を今年5月の約17%から20年までに20%に増やす目標を掲げている。
教職員だけではなく、学生や卒業生を対象とした取り組みも始めた。卒業生から「子育てと仕事を両立できるか」などという不安の声が多く寄せられたため、実際に働きながら子育てをしている先輩たちとの交流会「名大ママカフェ」を今年10月に初めて開催した。(SANKEI EXPRESS)
■UNウィメン 男女平等と女性の地位向上に取り組む国連の組織(本部・ニューヨーク)。国連女性開発基金(UNIFEM)など女性関連の国連4組織を統合する形で2010年7月に設立された。女性の社会参画拡大、女性への暴力廃絶、紛争解決への女性の参加などに取り組む。最高意思決定機関は執行理事会(41カ国)。初代事務局長のバチェレ氏は現在、チリ大統領。2代目のムランボヌクカ氏は元南アフリカ副大統領。15年には東京都内に日本事務所を開設した。(共同)