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【悪魔から見た風景】主夫になりたい 谷賢一 (1/4ページ)

2015.12.26 14:30

「主夫になりたい」と願う割に乱雑な俺の机。ジョンの机はどうだったんだろう=2015年12月20日(谷賢一さん撮影)

「主夫になりたい」と願う割に乱雑な俺の机。ジョンの机はどうだったんだろう=2015年12月20日(谷賢一さん撮影)【拡大】

  • 疲れてカフェでほっと一息=2015年12月20日(谷賢一さん撮影)
  • 演出家、谷賢一(たに・けんいち)さん(藤沢志穂子撮影)

 主夫になりたい。なんて夢見ることがある。ハウス・ワイフならぬハウス・ハズバンドってやつだ。俺の仕事と何かと相性いいように思われる。

 執筆・翻訳の時期は一歩も外に出ないから家のことしながら働けるし、演劇屋なんてのは芸術家だが水商売で、100万くらいぽーんと入ってくることもあれば無収入が数カ月続くこともあり、まったくもって安定しない。バリバリ働く奥さんを支えながら家でコツコツ筆耕する、なんてのは、とってもとってもWin-winなように思われる。

 しかし、主夫になりたい。なんて言うと、いまだに物珍しそうな目で見られる。「男なのに?」「仕事、順調なのに?」。つまり男女平等なんてまだちっとも根付いちゃいないってことだ。女の人は大変よね。働く女性としての重圧、子供産めって重圧、産んだらやっぱり女が育てろって重圧で三重苦だし、しかしまぁ男も男で「やっぱり収入は男の方がよくなくっちゃね」と当然のように迫られる。ここは一つ私が演劇界を代表し、率先して「主夫になりました」「つきましては育休のため2年ほどお休みします」と高らかに宣言し、いまだに続くアンバランスに一石を投じてやるのはどうだろうか。

カッコよかったジョン・レノン

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