主夫になりたい。なんて書くのは、男も女も関係なく自分に向いてる仕事を選んで、誰からも白い目で見られない。そんな社会になったらいいなと思うからだ。人生は舞台、好きな役を選んでいいし、重要でない役なんてない。
そもそも1人じゃ芝居はできない。作家とは孤独な仕事であるからこそ、誰かとつながっている必要がある。ぜひとも主夫になりたい。(演出家 谷賢一、写真も/SANKEI EXPRESS)
■たに・けんいち 1982年5月11日、千葉県出身。明治大学、英ケント大学で演劇を学んだ後、劇団「DULL-COLORED POP」を結成。演劇ユニット「Theatre des Annales」代表もつとめる。2013年に「最後の精神分析-フロイトVSルイス」の翻訳・演出で第6回小田島雄志・翻訳戯曲賞と文化庁芸術祭優秀賞を受賞。創作ほか演出、脚本、翻訳と幅広く活躍。最近では「PLUTO」「マクベス」などに参加。来年2~3月には原作・脚本を手がける「ETERNAL CHIKAMATSU」(深津絵里、中村七之助主演)が控える。